
2025年5月16日(金)
WONCA APR 2025で発表しました
韓国で開催された世界家庭医学会環太平洋支部総会(WONCA2025)で、口頭発表を行いました☆
発表は金曜日の朝8時半からのセッションでした。事前にパワーポイントファイルの提出と確認が必要で、木曜日の16時頃に事務局で手続きを済ませました。
演者には、発表用のパソコンのほか、スライドのノートを表示するタブレットも用意されており、事前に用意した原稿を読み上げる形で発表しました。
セッション名は "Clinical Care: High-value, High-quality Care" でした。
会場は、約50人ほど収容できる会議室のような場所で、前方2か所にスライドが投影される形式でした。発表7分、質疑応答3分の持ち時間がありました。
金曜日の朝早いセッションだったため、会場がやや閑散としていたのは少し残念でしたが、無事に発表を終えることができました。発表中、フィリピンの先生が写真を撮ってくださっていて、後から発表中の写真を送ってもらいました。
そのフィリピンの先生の口頭発表は、
"Effectiveness of Caregiver Education in the Prevention of Depression among Poststroke Patients: a Systematic Review and Meta-analysis of Randomized Controlled Clinical Trials"
というものでした。
脳卒中後の患者のうつ病予防に対して、支援者教育は効果があるかを検討した複数のランダム化比較試験をまとめたものでした。
今回の解析では、うつ予防に対する有意な効果は認められなかったとのことです。
写真をWhatsAppで受け取った後、少しディスカッションをしました。
脳卒中と一口に言っても、手足の麻痺、言語障害、巧緻運動障害などさまざまな障害があり、それぞれに応じてケア方法も変わるため、障害された機能に応じたケア教育が必要なのではないか、という話になりました。
セッション終了後には、
"Highlighting Mental Health in Unexplained Fatigue: A New Vista for Assessment and Comprehensive Health Promotion"
(原因不明の疲労においてメンタルヘルスに注目する重要性)
という演題で発表されていた中国人の先生に質問しました。
結婚している群と結婚していない群を比較したところ、結婚している群で疲労の重症度が有意に高いという結果が出ていたため、その理由について尋ねたところ、
「中国では文化的に、特に女性が結婚後に仕事と家事の両方を担うことが多く、それが疲労につながると言われている」
との答えでした。
「日本ではどうですか?」と逆に尋ねられましたが、ハッキリわかりませんでした。ご存知の方おられますでしょうか?
その後、その発表を指導しているメンターの先生と話す機会がありました。
私の発表について興味を持ってくださり、慢性疼痛におけるマインドフルネスの背景にある「空(Emptiness)」の思想について説明し、そこから痛みをどう捉えるか、というディスカッションになりました。
さらに、その場で中国のお土産として「Paper Cut」(日本語では切り絵でしょうか?)をいただきました。文字通り、紙を切って作られる美しい絵で、以前中国人留学生からもいただいたことがありますが、今回も綺麗な作品をいただきました。
国際学会では、さまざまな国の方々と交流できるのが楽しいですね。
このようにして、学会発表は無事に終了しました。
次回の記事では、学会で聴講した講義の内容、2度目の挑戦となったGala Dinner、そして珍道中・韓国編について、時間を見つけて書き残したいと思います!
発表は金曜日の朝8時半からのセッションでした。事前にパワーポイントファイルの提出と確認が必要で、木曜日の16時頃に事務局で手続きを済ませました。
演者には、発表用のパソコンのほか、スライドのノートを表示するタブレットも用意されており、事前に用意した原稿を読み上げる形で発表しました。
セッション名は "Clinical Care: High-value, High-quality Care" でした。
会場は、約50人ほど収容できる会議室のような場所で、前方2か所にスライドが投影される形式でした。発表7分、質疑応答3分の持ち時間がありました。
金曜日の朝早いセッションだったため、会場がやや閑散としていたのは少し残念でしたが、無事に発表を終えることができました。発表中、フィリピンの先生が写真を撮ってくださっていて、後から発表中の写真を送ってもらいました。
そのフィリピンの先生の口頭発表は、
"Effectiveness of Caregiver Education in the Prevention of Depression among Poststroke Patients: a Systematic Review and Meta-analysis of Randomized Controlled Clinical Trials"
というものでした。
脳卒中後の患者のうつ病予防に対して、支援者教育は効果があるかを検討した複数のランダム化比較試験をまとめたものでした。
今回の解析では、うつ予防に対する有意な効果は認められなかったとのことです。
写真をWhatsAppで受け取った後、少しディスカッションをしました。
脳卒中と一口に言っても、手足の麻痺、言語障害、巧緻運動障害などさまざまな障害があり、それぞれに応じてケア方法も変わるため、障害された機能に応じたケア教育が必要なのではないか、という話になりました。
セッション終了後には、
"Highlighting Mental Health in Unexplained Fatigue: A New Vista for Assessment and Comprehensive Health Promotion"
(原因不明の疲労においてメンタルヘルスに注目する重要性)
という演題で発表されていた中国人の先生に質問しました。
結婚している群と結婚していない群を比較したところ、結婚している群で疲労の重症度が有意に高いという結果が出ていたため、その理由について尋ねたところ、
「中国では文化的に、特に女性が結婚後に仕事と家事の両方を担うことが多く、それが疲労につながると言われている」
との答えでした。
「日本ではどうですか?」と逆に尋ねられましたが、ハッキリわかりませんでした。ご存知の方おられますでしょうか?
その後、その発表を指導しているメンターの先生と話す機会がありました。
私の発表について興味を持ってくださり、慢性疼痛におけるマインドフルネスの背景にある「空(Emptiness)」の思想について説明し、そこから痛みをどう捉えるか、というディスカッションになりました。
さらに、その場で中国のお土産として「Paper Cut」(日本語では切り絵でしょうか?)をいただきました。文字通り、紙を切って作られる美しい絵で、以前中国人留学生からもいただいたことがありますが、今回も綺麗な作品をいただきました。
国際学会では、さまざまな国の方々と交流できるのが楽しいですね。
このようにして、学会発表は無事に終了しました。
次回の記事では、学会で聴講した講義の内容、2度目の挑戦となったGala Dinner、そして珍道中・韓国編について、時間を見つけて書き残したいと思います!