高校3年生にもなるとその後の進路を本格的に考える時期となります。弁護士になろうか、医師になろうか研究者になるかあれこれ悩みましたが、やはり医学の道へ進むと決めました。昔から興味のあった人と人の身体を通して多くの人の役に立てること、医学は世界共通で通用すると考えてのことです。
せっかくなら最高峰を目指そうと東京大学や京都大学などを目標に受験勉強し、最終的には歴史ある土地柄や自由な学風・新しいものを取り入れ勉強が出来る環境のある京都大学医学部へと進学しました。研究者の道も考えていたためノーベル賞受賞者が多いことも理由の一つでした。医学部というのは6年制ですが、両親は気持ちよく送り出してくれました。特別裕福な家ではなかったため、今思うと大変だっただろうと思いますが、私の意思を尊重してくれた両親には今も感謝しています。
大学へ入るとこれまでの勉強生活から一変し、半年ほどはタガが外れたように遊びました。中学高校が男子校で勉強ばかりしていたため、その反動もあったと思います。友達に誘われて女子学生と合コンをしたり、雀荘に入り浸ったりしたこともありました。こんな楽しい事があるのかと思いましたが、それは半年限りのことでした。
アルバイトも沢山経験しました。家庭教師に引っ越し、掃除やお弁当屋も経験し思い切り大学生活を満喫しました。大学の講義も一番前の席で聴講し、国家試験前には大学受験とは比較にならないくらいに猛勉強しました。