
令和8年2月2日(月)・2月9日(月)の2回に渡って放送されたKNBテレビの「いっちゃんメディコ」に、心療内科の明橋医師が出演しました。
内容は「いっちゃんメディコ」医療系ニュース番組で、HSP(ひといちばい敏感な人)が取り上げられ、HSPに詳しい医師としてコメントをしました。
以下に放送内容をまとめました。
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【リポーター】
皆さんは、HSPという言葉をご存じでしょうか?
音や臭いなどの刺激、さらには他人の目や声に人一倍敏感な特性のある人とされています。
この時期、不調を感じる人が多いというHSPの特徴について、真生会富山病院の明橋大ニ心療内科部長に話を聞きました。
【明橋先生】
北陸の天気は曇り空が続くことが多く憂鬱になったりしますが、HSPの人はそういう影響を一番受けやすく、冬になると調子を崩すという人が多いように思います。
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)は、生まれつき感受性が強く、敏感な気質を持った人とされています。
性別や国籍、年齢に関係なく約5人に1人が当てはまり、病気や障害ではなく、生まれ持った特性とされています。心療内科や精神科を受診する人の2人に1人はHSPだという報告もあり、ストレス社会において重要な概念といえます。自分の特性を理解し、合った環境を選んだり適切に距離を取ることで、より生きやすい選択をしていくというアドバイスはできると思っています。
【リポーター】
次はHSPの対処法と向き合い方についてです。
【明橋先生】
HSPの研究では、200種類以上の生き物の中で“敏感な個体”と“そうでない個体”の2種類あることが考察されています。 そういう意味でHSPは、今になって出てきたものではなく生物が生き残るための「生存戦略」として備わった特性です。
彼らは音や匂い、他人の感情といった外部刺激を深く受け取るため、一般的なレジャーでは逆に疲弊してしまうことがあります。そのため静かな空間で刺激を減らし、五感を整えることで心身を回復させる工夫が大切です。
HSPは合わない環境で無理に適応しようとすると心身に深いダメージを負いますが、一方で良い環境に身を置けば、その豊かな感受性を才能として発揮できるとも言われています。
大切なのは、本人が自分の特性に合った環境を選ぶこと、周囲がその敏感さを正しく理解すること、そして安心して相談できる「人のつながり」を築くことです。
他者の痛みに気づけるHSPの存在は、すべての人にとって生きやすい社会を作るために不可欠であり、個人の努力だけでなく社会全体の理解とサポートが求められています。




HSPの特徴は「DOES(ダズ)」という4つの指標で説明される。
D(Depth):物事を深く考え、背景まで察知するが、慎重すぎる・優柔不断と見られることもある。
O(Overstimulation):刺激を過剰に受けやすく、人混みや強い音などで疲れやすい。子どもの場合は不登校につながることもある。
E(Empathy):共感力が高く、他人の感情に強く影響を受ける。
S(Subtlety):些細な変化や表情の違いに気づきやすく、批判にも敏感。



